山地は圧縮力とは

第四紀になると、山地は圧縮力によりさらに隆起し、低地はさらに低くなってそこに河川が大量の土砂を運んだため、厚い堆積物に覆われた盆地が発達していった。

横手盆地の奥羽山脈沿いには現状でもいくつかの扇状地が形成されているが、横手市平鹿町上吉田から同市大雄阿気を経て大仙市角間川に至る広範囲にわたって緩勾配ながら扇状地状の様相を呈しており、これを小田島宏は「古雄物川扇状地」と呼称している。

また、横手盆地の中央部、下吉田、田村の両地区の地表近くには、そこが湿地帯であったことを示す泥炭層が分布しており、最も新しい泥炭層は完新世まで下るという分析結果が出ている。

約1万年前、完新世に入ると、それまで続いていた氷河期が終わり、気温の上昇により縄文海進が起こった。

縄文海進の最も進んだ縄文時代早期末葉から前期前葉にかけては、海面の高さは現在よりも3メートルないし5メートル前後高かったと考えられる。

河川の水量も多かったとみられ、とくに勾配の緩やかな横手盆地は蛇行帯も広く、現在、盆地における最低位段丘とされる標高差数メートルの河岸段丘もこの時期。
update:2010年06月01日